江差線・五稜郭~木古内で全駅乗下車してきました。〈その1〉

さて、前回お話したとおり、2015年7月18日から20日にかけて3日間、江差線で全駅乗下車をしてきました。まずは初日、北海道に入るまでの経緯をお話します。

どこかへ乗りに行く用事ができると、私が真っ先に気にするのは切符(旅行費用)の問題です。日程も重要ですが、どちらかというと「日程は切符に合わせる」ことが私の場合は多いと思います。

今回ももちろん切符の問題はありましたが、「江差線に乗りに行く」という時点でだいたい切符のことは決めていました。

 

201507_tickets▲今回使用した切符すべて(JRのみ)

 

画像では左上に表示されている、「三連休乗車券」が今回の旅行の核となる切符です。木古内~五稜郭はそれほど長い区間でもなく本数もある程度ありますから、往復含めても3日あれば余裕がありますから、まず期間的にちょうど良い切符です。特急券を買えば新幹線も乗れるので、あまり旅行に日数を割けない私としてはそこもかなり重要です(青春18きっぷを使うと往復だけで数日とられる)。

「三連休乗車券」というのは、JR東日本が設定した一部の限られた三連休期間(ゴールデンウィークなどは除く)において、JR東日本が全線乗り放題、さらに特急券を組み合わせれば新幹線・特急も乗れるという切符です。なのですが、実は函館にも足を伸ばすことができて、JR北海道の中小国~函館にも乗れるのです。まさしく今回の旅行区間にぴったりなのです。

そしてなによりも、ある差し迫った事情によるものが大きかったといえます。それは「津軽今別駅の実質的廃止が8月10日」だということです。8月9日を最後に、それ以降は全列車が通過(1本もとまらない)ということが以前からJR北海道より発表されています。ということは、遅くとも8月9日までに行かなければならないわけです。もともと津軽海峡線は青春18きっぷでは非常に乗りにくいので、新幹線・特急を自由に乗れる三連休乗車券が大変ありがたいのです。ちなみに、青春18きっぷの使用開始は7月20日からでした。

江差線の廃止転換は3月なので余裕がありますから、最悪どうしても時間が割けなければ、津軽今別だけ行って江差線はまた今度、ということもできるのですが、今回はまとめて行くことができたのでそうしています。ほかにも、東北地方のとある新規未乗路線も乗りに行っています。

7/18(土)
1.高田馬場5:24→5:28池袋
2.池袋5:30→6:06大宮

18きっぷで出かけるときはだいたい始発で動き始めるのですが、今回は新幹線に乗りまくりの予定。新幹線は6時前に動き出すことはありませんから、少し遅めに出発しています。しかし山手線はこの時間から既に混雑率120%以上で全く笑えませんでした。夏場で5時とはいえかなり明るくしかも三連休の初日ですから混んでいるのは当たり前なのですが・・・。一方埼京線は赤羽過ぎたころからは割りとすいていました。赤羽からは新幹線と並走して走りますが、6時前なので抜かれることはありません。

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3.大宮6:38→7:44福島(つばさ121号)

目的地は函館だったのですが、所用がありそれを途中の経由地で済ませるため、一旦福島に立ち寄りました。自由席で買っていたので適当にすいてるのを狙って・・・と思っていましたが、どいつもこいつも混みまくり。早朝のくせに、ホームの反対側に来る上越・北陸新幹線と合わせて4分に1本も来る大人気路線です。

福島で降りるので、混んでて両数も少ない山形新幹線は避けるのが普通なのですが、直前のやまびこの時点で既にかなり混んでいたので、大宮駅ホームの停止位置がかなり異なるつばさの列に並びなおして結局こっちに乗りました。まぁ座れたから別に良かったのですが。

4.福島11:14→11:34仙台(やまびこ45号)
5.仙台11:54→14:08秋田(こまち13号)

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上の方でも出した切符ですが、この4枚を用事を済ませた後現地で買いました。1枚目ですが、2列車分の指定席が1枚の切符として発券されています。同一の新幹線路線に関しては、同じ方向に乗り継ぐ場合、改札を出ない限りは特急券を通算できるというきまりがあります。この場合もそうですが、福島から秋田や新青森へ直通する列車は1本も走っていないので、必ずどこかで乗り換え(この場合は仙台か盛岡)が必要になります。ということは特急券を余計に買わなければならず、場合によっては距離が長い方が高くなり、短い方が安くなるという矛盾も生じています。それを防ぐために通算できる仕組みがあるのです。料金は全区間通しで買ったときと同額ですが、のぞみ・みずほ・はやぶさ・こまちに乗った場合は、乗車区間に応じて別途料金が上乗せされます。ちなみに乗換駅で途中下車する場合は通算できないのでご注意を。

3枚目と4枚目ですが、実は3枚目の切符は使用していません。使う気がないのにわざわざ買いました。実は奥羽本線の優等列車と津軽海峡線の優等列車の組み合わせでは、乗り継ぎ割引を適用させることができます。その場合、津軽海峡線側の列車が料金半額になります。画像を見ていただければ分かりますが、適用されて860円になっていますが適用前の料金は1730円(10円未満は切り捨てされる)です。そして弘前→青森の特急料金が自由席で510円ですから、これを利用しない手はありません。新青森接続の東北新幹線でも同じことができますが、七戸十和田→新青森より弘前→青森の方が安かったのでそちらにしました。乗り継ぎ割引は、前後の列車の席種別に関わらず、自由に適用させることができます(普通車自由席と普通車指定席、普通車自由席とグリーン車指定席、など)。

福島駅新幹線ホームでは、新幹線の320km/hでの通過を間近で体験することができます。が、相当うるさい上に振動も酷く、かなり怖いです。その点、自分が乗る列車がのろのろとホームに入線するのを見ると安心できます。さて、次の列車乗車前に上りの山形新幹線列車の分割と併結を両方眺めていました。

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新幹線ホームに在来線で使う色灯式信号機があったので、信号ヲタとして思わず撮ってしまいました。新幹線は車上信号方式なので信号機なんて建ってるわけがないのですが、山形新幹線は在来線ですから乗り入れのための信号機がこんな新幹線ホームに堂々と立っているわけですね。奥羽本線方に出発信号が建っているのはまぁ当然なのですが、東京向きの信号がホーム中ほどにあったのは意外でした。一応三灯式になっていますが、この信号機が赤以外の現示を出すことは果たしてあるのでしょうか・・・?

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仙台駅のホームでは発車メロディを録音していました。ファンには有名ですが、仙台駅の発車メロディは豪華で長いことで有名です。

仙台からこまちに乗ったわけですが、E6系に乗るのはこのときが初めてでした。新しい車両には座席にコンセントがあるので非常にありがたいです。ちなみに秋田新幹線区間の田沢湖線には全線乗車してるので前にも乗ってるのですが、そのときは夜中だったので昼に乗ってみたかったということもあってわざわざ秋田に寄っています。

実は乗る列車の直前に、まさかの臨時列車が走っていました。時刻表で列車を調べるとき、乗れなくて困ることがないように臨時列車はなるべく見ないようにしてるので気付かなくて当然なのですが、いざ当日来てみてしかも自分が本当は乗りたかった時間に走っているとなると後悔せずにはいられないのです。しかも結局乗った側の列車がまさかの東京都の小学校の団体と居合わせたりしたものですからますます、リゾートしらかみとの接続も少し遅れて滅茶苦茶ぎりぎりだったので臨時列車を選ばないなんてありえないと思えるほどでした。

6.秋田14:17→18:18川部(リゾートしらかみ5号)
7.川部18:24→19:12青森

IMG_2735リゾートしらかみは実は以前にも秋田行きの方には乗ったことがありました。ちょうどくまげら編成が登場して間もない頃で、まだ新車(というか化学物質)の香りが漂っていた頃でした。今回、時間的にちょうどキハ40改造のオンボロ車ではなく新型のハイブリッド気動車(形式なんて覚えてないがHB-300とかなんとかだったっけ)に乗れることが分かったので、久々にしらかみに乗ることにしたのでした。電気式で、エンジンの音も静か、まさに快適そのものだったのですが、いかんせん五能線区間は相当な過疎路線ですから線路の整備状態が劣悪で、とにかく揺れまくり。まぁそれはそれで乗ってて楽しいのですが、新型気動車にはどうしても似つかわしくないとしか思えなかったのです。

まぁそんなことはおいといて、五能線は素晴らしい路線であることには変わりないです。一方で、これから江差線で全線乗下車しにいくにあたり、「五能線で全駅乗下車やったらどれだけ途方もない時間がかかるんだろう・・・」とか考えて寝たり起きたりを繰り返していました。

終点まで行かずに奥羽本線に乗り入れる駅である川部で降りて普通列車に乗り換えました。しらかみの車内放送でも新青森・青森へお急ぎの方はこちらを、と案内されていましたこんなこんなのんびりゆったり列車に乗っといてお急ぎもくそもあるかよ、とかいうつっこみもほどほどに、理由があったので普通列車に乗り換えたのですが、実はこの普通列車、秋田をしらかみの1時間後に発車した列車なのです。どれだけ五能線区間がとろいかが実感できます。

すっかり辺りも暗くなってしまった青森に着いたのは19時12分。乗り換え時間を利用して風呂に行きました。IMG_3298

青森駅から歩いても10分もかからない好立地で、私も北海道&東日本パスを使っていた頃から数度利用したことがある定番の風呂屋です。ですが次の列車まであまり時間がなく、しかも北海道まで行ける最終列車です。逃すわけにはいきません。だからリゾートしらかみを最後まで乗らず、10分でも早く青森に着ける普通列車に乗ったのでした。実際のんびりしてたのでそこそこぎりぎりでした。まぁ慌しいのは私の旅ではよくあるいつものことです。

8.青森20:00→21:49五稜郭(スーパー白鳥27号) IMG_2748

さぁいよいよ渡道です。やっぱり快適な特急列車で長時間乗車するのは楽しいものですね。しかし実は1年と少し前にもこの区間はさんざん乗っていたのでまぁ気にせずだいたい寝てました。とはいえ、終着駅まで乗らず途中駅で降りる列車はいつも寝過ごしへの不安との戦いです。函館まで乗らずに五稜郭で降りたのにはもちろん意味があります。そうです、この列車を降りた瞬間から五稜郭~木古内の全駅乗下車ははじまるのです。第一駅目は五稜郭。特急列車からのスタートです。せっかく五稜郭にとまる特急列車ですし、江差線はまだ最終列車ではありません。私の乗車・乗下車の旅は夜だろうと関係なくはじまるのです。

 

というのが北海道に至るまでのお話。次回、いよいよ全駅乗下車が始まります。お楽しみに。