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時刻表の読み方

全線乗車に限らず、「鉄道旅行」をはじめるのなら、時刻表を買いましょう!といっても、駅で貰える小さい時刻表のことではありません・・・。

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▲恐らく多くの人が見かけるであろうタイプの時刻表だが、これではない

駅に掲示している時刻表や、駅で貰える小さなサイズの時刻表は、「発車時刻表」と呼ばれているものです。当然この時刻表は駅ごとに違うものとなっています。普段生活している上で、よく利用する駅の「発車時刻表」があれば便利ですが、旅行で役立つのはこれではありません。

書店に行くと、何冊も積み重ねられた分厚い時刻表の山を目にすると思います。詳しくはまた別ページで解説したいと思いますが、まずはこの中から「大きいサイズ(B5)」の時刻表を1冊買いましょう。といっても「文字の大きな時刻表」ではなく、標準のもので良いです。1冊1200円ぐらいだと思います。

JR時刻表」と「JTB時刻表」がありますが、B5のものであればどちらでもいいです。駅に置いてあるのは99%JR時刻表(交通新聞社発行)です。趣味者やこだわりのある人はJTBを使っている人も多いです。ちなみに私は「JR派」です。

実際の旅行の際には、大きい時刻表は重いので、小型のでもいいですし、インターネットの時刻表検索サイトを使っても良いのですが(実際のところ計画を立てるときは「えきから時刻表」を多用しています)、時刻表の読み方に慣れるために、まずは大きいものを買いましょう。というのも、小さいサイズでは省かれている駅があまりにも多く、大都市部は書かれていない列車がかなりあるからです。

それでは、実際の時刻表の中身を見てみましょう。

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この時刻表は、特急列車が書かれていない、つまり普通列車(快速含む)だけ書かれたシンプルなものです。特急列車があっても基本は同じなので、まずはこれで慣れましょう。

【時刻表の記号】
数字:時刻(発車もしくは到着)
⇂ :通過
||:他線区経由
=:この駅どまり ※厳密には異なる
↴ :列車の直通・分割・併結

初めて見る人は、どう見たら良いのかまず悩むと思います。この時刻表は「縦」に見ます。縦の並び1つ1つが、「1本の列車」を表しています。左端に駅名がずらっと並んでいますが、この駅名の上から下に向かって順に、列車が進んでいくわけです。

具体的に見てみましょう。「列車番号」が書かれていますね。まずは列車番号「551H」を見ていきましょう。この列車は、一番上に書かれた数字が「天王寺」の「915」、一番下に書かれた数字が「日根野」の「1036」です。つまり、始発駅天王寺を9時15分に出発し、終着駅日根野に10時36分に到着するわけです。また、すべての駅に時刻が書かれているので、この列車は「各駅停車列車」であることが分かります。

次に、右隣の「129H」を見ていきましょう。同じく天王寺から日根野まで走る列車ですが、カタカナの「レ」に似たような記号が並んでおり、「快速」とも書かれています。つまりこの列車は、途中駅を通過する「快速列車」です。停まる駅だけ時刻が書かれています。時刻が「発車時刻」なのか「到着時刻」なのかは、駅名の右に書かれている「発」「着」「〃(同上)」を見て確認してください。

よく見ると、快速列車は各駅停車列車より天王寺を後に出発しているのに、日根野には先に到着しています。つまり、どこかで列車同士の追い抜きがあったということです。どこで抜かれているか時刻表だけで見抜く方法があるのですが、上級者向けなのでまた別の機会にお送りしたいと思います。

時刻表は基本的に左から右に読み進めて行けばいい(左にあるのが早い時刻に発車する列車、右にあるのが遅い時刻に発車する列車)のですが、このように列車同士の追い抜きがあると、順番が前後することがあります。また、追い抜きがなくても、わざと前後するように書かれている場合もあります。左から右に読むことを基本として、細かい部分は、周囲の時刻も確認することを忘れないようにしましょう。

では、更にひとつ右の「553H」を見てみましょう。始発駅は同じく天王寺ですが、日根野のところには「=」のような記号があり、数字が書かれていません。この記号が書かれている場合は、「1つ上の数字が書かれている駅が終着駅」と読み取ってください。繰り返しになりますが、「数字が書かれている駅は停車、書かれていない駅は、通過、非経由など何らかの理由で停車しない」ということを強く意識してください。この場合1つ上の「熊取 1036」が終着駅ということになります。

上級者向けの余談になりますが、「=」の記号の厳密な定義は「1つ上の時刻を着時刻とする」です。551Hなどほかの列車を見て分かるとおり、日根野が終着駅ですがその下に「=」の記号は書かれていません。終着駅の場合であっても、その時刻は「日根野 着」のところに書かれています。この場合は、「=」記号はいらないのです。ところが、熊取や鳳など、ほかの駅は「熊取 〃(発)」となっており、着時刻の欄はありません。終着駅なのに発車時刻なのはおかしい(到着時刻しかない)ので、この記号が設定されているのです。

もう1つだけ列車を見てみましょう。左から4番目の「4125H」は、一番上に書かれた「大阪」まで数字が書かれていますが、注意事項が書かれており、「京橋 900発」と書かれていますね。つまり、この列車は大阪始発ではなく京橋始発です。「関空」と書かれていますが、快速列車(関空快速)です。この画像の範囲にはないのですが、欄外に「関空=関空快速」という注意事項が実は書かれています。一番下の時刻は「関西空港 1020」なので関西空港行きということがわかりますが、途中の日根野から別の列車が分かれています。分かれた列車は、さらに右隣りに書かれた「4525H」で、「和歌山 1043」と書かれている通り和歌山行きの列車であることがわかります(ちなみに「紀州」は「紀州路快速」という列車です)。分かれた方の列車は、りんくう(りんくうタウン)と関西空港のところに「||」という記号があり、「この駅は通らない」ということを示します。

まとめると、この列車は「京橋を出て日根野まで走り、日根野で『関西空港行き』と『和歌山行き』の2つに分かれたあと、それぞれの終着駅を目指す」という列車だということです。

最後になりますが、時刻表で扱われている「時刻」の表記の仕方について解説していきます。先ほどから「945」「1020」などと書いていますが、「945」というのは、「9:45」つまり「9時45分」ということです。時刻表では大量の列車が書かれていてしかもページの大きさは限られているので、文字は省略して詰め込んで書かれているわけです。最初は慣れないかもしれませんが、専門書なんてこんなもんだと思ってください。また、当然ですが24時間制で書かれています。「945」は「午前9時45分」、「1945」は「午後7時45分」です。

ちなみに、深夜12時以降にも列車は動いていますが、この場合は「2445」ではなく「045」と書かれています。1時代も「2500」ではなく「100」です。ただし例外があり、「到着時刻が深夜12時ちょうど」の場合だけは「2400」と書かれています。

また、発車・到着時刻は秒単位で決められているのですが、時刻表では省略されています。ただし、四捨五入ではなく切り捨てです。理由は割愛しますが、切り捨ての方がややこしくないからです。「945発」ならば、9時45分00秒から9時45分59秒までのどこかで発車します(実際は短くても5秒単位で管理されているので59秒発車ということはありえず、55秒まで)。

 

このページでは基本的なことを大まかに解説しましたが、時刻表については、まだまだ伝えるべきことが数多くあるので、このサイトでは今後も継続的に扱っていこうと考えています。どうぞよろしくお願いします。